EDの原因とED治療薬が効く理由

EDの原因とED治療薬が効く理由

ED(勃起障害)は、機能性EDと器質性EDに大きく分けることができます。そしてそれぞれいくつかの原因があり、特徴も違ってきます。


機能性EDには、勃起機能自体には異常がなく、夜中に勃起したりすることもあります。機能性EDには心因性のものと精神病性のものがあります。日本で最も多いのが機能性EDの中の心因性のものと言われています。その原因はパートナーとのトラブル、性交に対する不安感、体の疲れ等があり、性行為の時に脳の中枢から過剰な抑制がかかったり、自律神経が乱れ交換神経が優位になることで起こります。勃起は副交感神経の骨盤神経の興奮によって起こるので勃起障害が起きてしまうのです。心因性のものは、ED治療薬での治療の他、原因を取り除いてやることも大切で、カウンセリングや心理療法なども有力な治療手段です。精神病性のものはうつ病や統合失調症があり、これらによる妄想や幻覚、性的欲求の減少などが原因になっていますので、原疾患の治療も大切です。


器質性EDは、内分泌性のもの、神経性のもの、血管性のもの、陰茎性のものがあります。内分泌性のものは、男性ホルモンであるテストステロンが欠乏することによって性的欲求が減少したり、陰茎に器質的な変化が起こりEDになります。神経性のものは、勃起に関連する脳や陰部神経・骨盤神経が障害されることにより勃起障害になります。血管性のものは、動脈硬化や高血圧等で勃起時に陰茎に血液が上手く流れないことにより起こります。陰茎性のものは陰茎自体に器質的な異常があるものです。器質性EDにもED治療薬は有効ですが、テストステロン欠乏や神経障害等の原因にたいする治療も大切です。


男性が勃起する時は、性的な刺激により脳が刺激され、勃起中枢に興奮が伝わり、骨盤神経が興奮を受け、陰茎の海綿体にそれを伝え、血流に変化が起こります。骨盤神経からは神経伝達物質として一酸化窒素が出され、陰茎の海綿体にある血管に入っていき、陰茎海綿体にある平滑筋で、cGMP(サイクリックGMP)という物質を発生させます。実はこの物質が陰茎の血管平滑筋をゆるませることで海綿体が大きくなり勃起します。しかし同時に陰茎にはこのcGMPを分解するPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という物質が出るので、やがて勃起はおさまります。通常の性行為で勃起が持続するのは、PDEで分解される量よりも多くcGMPが発生するためです。


EDの男性は、平滑筋をゆるませることで勃起させるのに必要なcGMPが十分に発生できなくなっています。そのためPDE5によるcGMPの分解が強いためcGMPによる平滑筋のゆるみによる勃起が起きません。 ED治療薬はこのPDE5の働きを抑えるため、cGMPが分解されず勃起が持続されるようになるというものです。


従って、ED治療薬はcGMPを多く発生させることができない理由が何であれ、その分解が抑えられるので少ないcGMPで勃起を持続させることができます。ED治療薬がED治療の第一選択とされるのは、cGMPが多くできなくなることによる原因が何であれ、呼応かを発揮する可能性が高いからと言えるでしょう。